DVと離婚
2014-02-19
離婚原因や慰謝料の発生事由にもなる、DVの種類について教えて下さい。
DVとは身体的に受ける暴力だけではなく、精神的、経済的、性的なさまざまな暴力をもすべてを含むとても広い概念です。
ここでは、以下の代表的な4つのDVについて説明します。
一つめは「身体的暴力」です。
殴る、蹴る、つねる等など、加害者が被害者に一方的に行う暴力ことです。
二つめは「精神的暴力」です。
大声で怒鳴る、無視する、人格を否定するような発言をする等など、被害者にストレスがかかるようなことを繰り返し、精神的に追い込む暴力のことです。
三つめは「経済的暴力」です。
生活費を渡さない、酒やギャンブルに生活費をつぎ込む、仕事を制限する等など経済的に自由を許さない暴力のことです。
最後は「社会的隔離」です。
携帯電話やパソコンの所有を拒否する、外出先や電話の相手をこと細かくチェックする、交友関係を細かく管理するなど社会から被害者を隔離しようする行為の暴力のことです。
以上のように、とても多義的なDVですが、その被害者は年々増加傾向にあると言われています。
この問題が厄介なのは、相手がそのような行為に至るのは愛情の現れで「自分が悪いからだ」と思ってしまう被害者がとても多いという点にあります。
そのため、長年DVの被害に遭っていながら、なかなか自分が被害者であることに気付かない方がとても多いのです。
DVを愛情と勘違いするのは大きな間違いです。
配偶者やパートナーからの行為が少し変だなと感じたら、迷わず、専門家などに相談することをおすすめします。
場合によっては、離婚事由や慰謝料の発生事由を構成している場合も多いです。